いなくなってるかもしれないと思ったが、意外にも素直に一花はいた。


まあ体勢変わってないけどな。


「ん、ほら」


顔を覆う一花の首筋に、アイスの袋を押し付ける。


「うひゃっ…て、あれ?嘘、なんで…」


「おら、立て。とりあえず移動するぞ」


「…一番安いや…なんでもないです」


俺の眼光の鋭さで察したらしい。まあセーフとしてやるか。