はじめに

ここは花呼町という小さな町。10年後にもう1つの洗沢町というこれまた小さな町と合併することになった。

まずは花呼町を見てみましょうか。

1,花呼町
〇〇っ!いつも声が聞こえてくる小学校。1年生の教室。賑わう先にもっと賑わっている所の中心に、ある女の子がいた。名前は有莎。顔面もそこそこ可愛い。

「みんなの問題簡単すぎだよ〜」
「えー!結構頑張って作ったのよー」

有莎は地域でも人気者で、将来を期待されている。
有莎は保育園児の時から
「私、大学生になったら東京大学に入るのっ!
日本一頭がいい学校なんだよ〜!頑張るね!」
と言っていたものだ。これを地域の人や友達、保育園の先生などに自慢しまくっていた。
その度に聞いている人は優しく接してくれたという。

2,洗沢町
先生っ!これ解いてみてっ!いつも声が聞こえる先は洗沢町にある、たった一つの小学校。新一年生の教室だ。

「難しいな……帰りまでに考えるね、」
「頑張ってっ!この問題、すぐ出来たよ!
ママに出したらすぐ解けたのっ!先生も解けるよ」
「え、え?w」

この家族は凄い。お父さんもお母さんも東大卒で頭がいい。

「緒梨乃ちゃんはどこの学校に行きたいの?」
「中学校は付属に行きたいのっ!高校は国立高校に行きたいっ!大学は東京大学だよっ!」
「それ、全部頭のいい学校じゃない?まぁ、緒梨乃ちゃんなら行けるわね、」