それでも君を

「しんどいね。喉も見ておこうかな。あーんできる?」



もう終わったかと思ったのに、診察まだ終わってなかった…



指示通りに口を開けると、ライトで口の中を照らされる。



「ん、ありがとう。あと聴診だけさせてね」



聴診も今ではなんとか元通り受けられるようになった。



2人が努力してくれたお陰である。



服の隙間から真ちゃんの手が入ってきても、今日はもう息をするのが精一杯で、反応する元気もない。



「呼吸がちょっと浅いね。背中側もごめんね〜。…はい、終わったよ〜」



服と掛け布団を整え終わると、私から離れて颯くんの方へと歩いていく。