それでも君を

「よし。おわり〜」



「お〜。今日はめちゃくちゃスムーズでしたね!」



私の背中を優しくさすりながら、真ちゃんが感想を述べる。



「ん〜今日は身体辛い方が勝っちゃってるのかもな」



検査項目選択しとくよ、と颯くんが電子カルテを触りだす。



「梨央、ベッドで横になろうか」



真ちゃんからの提案に黙って頷く。



「ん、おいで」



導かれるままにベッドへと寝転んだ。