それでも君を

「どうぞ」



静かすぎて特別感さえ漂う、いつもの診察室へと真ちゃんによって招き入れられる。



「コホッコホッ…」



「咳まででてきたね」



とりあえず座ってと、これまたいつもの椅子へと誘導され、体温計とパルスオキシメーターを手渡された。



「準備してくるから、体温と SpO2測っておいて」



ここの診察室は色々とセルフサービスのようだ。



言われた通りに体温計を脇に挟んで、指にはパルスオキシメーターをつける。