「…愛されてるな、立川は」



スタッフステーションの中、隣に座ってその様子を眺めていたマッキーが少し羨ましそうに呟く。



「ありがたいよね。正直、私が悪く言われることも覚悟してた」



隠さずに話すとマッキーが少し姿勢を正す。



「立川は優しいから…まぁ大丈夫だよ」



意外な言葉が返ってきて、まじまじとマッキーの顔を見る。



「なんだよ?」



「ううん。嬉しいなーと思って」



「あっそ。思ったより元気そうで安心したわ」



照れ隠しのように言い放つとマッキーは席を離れていく。



いろんな人に支えられて、私は幸せものだな。



辛いことがあったけれど、人の温かさも知ることができた。



人生はそういうことの繰り返しなのかもしれない。