その後、真ちゃんが颯くんを呼び戻してくれたお陰で、採血だけしとこうと提案される。



戻ってきた颯くんは泣いている私を見て少しほっとした様子だった。



私が感情を抱え込んでしまうことが心配だったのかもしれない。



例の一件のせいで以前よりもっと苦手になってしまった採血の準備を始めるふたりを横目に、そんなことを考えていた。



翌日は一日休ませてもらった。



主治医がそう指示してきたのだからしかたない。



仕事は溜まっているだろうが、身も心も休めろとのお達しだ。



少し不安だったが、疲れていたのか、悪夢をみることなく昼頃までグッスリ眠れた。



休息を取れたお陰で身体も幾分か軽い。



睡眠は大切である。