それでも君を

「離して…っ」



声が小さかったのだろうか。



私の嗜める声は全く聞き入れてもらえず、むしろ力は強さを増す。



「ほんとにっ!好きなんです!!」



息が詰まりそうな程の力の強さに、顔が歪む。



「痛いっ…。お願い、離して!」



今度は絶対に聞こえたはず。



けれど、抱きしめる力は緩まることなく、そればかりか首筋へ、強引に彼の唇が押しつけられる。



キスされていることに気付いて、すかさず抗議の声をあげた。