それでも君を

自分が抱えた研修医のことでいっぱいいっぱいで、マッキー側がどうなっているのか、探る余裕すらなかったことに気付かされる。



「で、その田中先生は?どこに行ったの?」



「あそこで患者さんに捕まってる」



くいっと顎で示すマッキーの視線の先には、あたふたと対応している田中先生の姿があった。



「おぉ…ほんとだ。助けてあげなくて大丈夫?」



「なんでも助けたら成長しないじゃん」



ごもっともである。



「そういう教育方針なんだね」



人の教育方針にまで口は出すまい。



「今は見守ってるってだけ。そういう立川の相棒は?どこ行ったの?」



辺りを見回すマッキーが、不思議そうに問う。