それでも君を

それって?



そんなことして意味あるの?と考えている私に、まぁ、なんでも試してみようよと聴診器を握らせる真ちゃん。



少しの疑問は残しつつ、慣れた手つきでそれを扱う。



「あ!いや、待って。やっぱやめよ!すっごく恥ずかしくなってきた!」



自分で言い出したくせにあたふたしている真ちゃんをみて、ふふっと笑いがこぼれる。



「なんか、おもしろい」



本人は止めようって言っているけれど、このまま強行突破しちゃおうかな。



イヤーチップを耳に装着し、チェストピースを手で温める。



聴診器に触れても、息が苦しくなることも心臓がドクドク波打つこともなく、むしろ頭の中は冷静になっていった。