それでも君を

かすれた声で彼の名前を呼ぶと、私の手を取って切ない声を絞り出す。



「…よかった。本当に、よかった…」



なにがよかったのだろう?



熱もまだ下がっていないし、体調は悪いままである。



よくわからない。



私の手を握ったままベッドサイドで項垂れる真ちゃんがだんだんと可哀想に思えてくる。



頭をなでてあげようと右手を彼へと伸ばした。



病衣の下からチラッと見えた被覆材に違和感を覚える。



これ…



夢…じゃ、ない??