それでも君を

「…怖い?このまま頑張れそう?」



早く消毒してキレイに処置した方が良いことは頭で理解している。



なんとか力を振り絞り、頭を縦に動かした。



「ん、じゃあ腕だけこっちで…。ちょっと冷たいけど我慢な」



颯くんの方は見ないようにしていたのに、その言葉でチラッと腕の方を見てしまった。



キラッと光るピンセットが目に映り込む。 



その途端、呼吸も脈も速くなり、自分の力では自分自身をコントロールすることが出来なくなってしまった。



「はぁっ、はぁっ…」



「…梨央?…っ!おい!」