それでも君を

「ガーゼと消毒、あと着替えもお願い」



「…わ、わかりました!」



どうすることも出来ず立ち尽くしていた看護師が、慌てて出て行く。



「そこのふたりも病室から出ようか?」



颯くんの有無を言わさぬ指示により、退出するほかなくなった研修医2人は、一礼してさっと部屋から出て行った。



部屋に誰もいなくなったことを確認して、颯くんがこちらへと向き直る。



「梨央?こっちみて。俺の顔みれる?」



泣きながら、ゆっくりと颯くんを見る。