「シバリングですね。これから熱上がると思います。」



なんで??さっきまで平気だったのに…



水沢先生の声を聞きながらそんなことを思う。



「熱が上がりきるまで少し耐えてください。」



これが治まるまで打つ手なしらしく、心配そうに先生が寄り添ってくれる。



私、どうなっちゃうの?



「怖い…っ……」



味わったことのない震えに恐怖を感じる。



寒さから来る震えに、恐怖から来る震えも加わって益々身体が震えた。



「そうだよね。でも、大丈夫です。僕を信じて。」



本当か嘘か分からないけれど、力強いその言葉は、私の心にほんの少しの余裕をもたらす。



「…っ、うん。」



じっと耐えること数分、段々と震えが治まり、身体が熱くなってきた。