とりあえず、これ押したら、看護師さん来る、よね?



来たら、颯くんいるか、聞こう。



ふと、朝颯くんから来ていたメッセージを思い出す。



“水沢先生の言うこと聞く事。我慢しないでちゃんと伝える事。”



そうだ、、



水沢先生も、いるじゃん。



なんだか少し安心してナースコールを押した。



すぐに看護師さんが様子を見に来てくれる。



「どうされました?」



ガタガタと震えながら必死に言葉を返す。



「青城先生か、水沢先生、いませんか?」



「確認してみますね。立川さん、寒いのかな?身体暖めるもの持ってきましょうか。」



私がうんと頷いたのを確認して、看護師さんはさっと部屋から出ていった。



しばらくすると看護師さんと一緒に少し慌てた様子の水沢先生が病室に入ってくるのが見えた。



「立川さん大丈夫ですか?」



心配そうな顔が私を覗き込む。



「寒い…」



看護師さんが的確に身体を暖めてくれるけど、一向に震えは治まらない。