それでも君を

「点滴も受けること。んで、それ終わったら今日はもう切り上げて、帰って寝た方がいい。恵那ちゃんも退院間近だし、心配ないだろ?」



「…うん、そうする」



大人しく点滴を入れてもらい、ベッドの上で終わるのを待つ。



点滴を入れてもらうのももちろん抵抗はあったが、マッキーは針を刺すのが本当に上手いらしく、点滴の針を刺されるのも不思議なことに全然痛くなかった。



薬の速度を調節してもらっている途中にPHSが鳴り、ちょっと外すと一言断りを入れて、マッキーは診察室から出ていってしまった。



それを見て私も思い出したようにスマホを確認する。



真ちゃんからの連絡は…来ていない、か…



はぁ、とため息をつき、目元を針が刺さっていない右腕で覆った。