それでも君を

「じゃあ次、採血行ってみようか」



私の質問には答えず、淡々と採血の準備を始めるマッキー。



「はい、左腕こっちに下さい」



うっ…さすがに採血は…



そんな様子をまたしても察知したのか、自信満々な様子でマッキーが口を開いた。



「言っとくけど俺、採血上手いって評判よ?」



まさかの自画自賛発言に呆然とする。