それでも君を

「お疲れー」



突然降ってきたその言葉にやんわりと視線を横に向けた。



病棟のスタッフステーションの奥。



パソコンを前にぼーっとしていた私の隣の席にドサッと座るこの男は、同期の槇田幸輝である。



「なんだ、マッキーか…」



「なに、不満?」



私の発言に槇田幸輝、通称マッキーは少し怪訝な顔をしているが、いや、そういう意味ではない。



「逆。マッキーで良かったって意味」