それでも君を

呆れ顔でそう言われるけれど、そんなこと言われても…と思ってしまう。



そんな私の様子を察知したのか、トントンと鎖骨のあたりを触りながら、颯くんが鋭い一言を言い放つ。



「食べれないならここからカテーテル入れて高カロリー輸液だぞ。」



脅されているのだと、すぐに分かった。



「絶対やだ。」



「嫌ならちゃんと食べろよ。」



その言葉を置き土産に、くしゃくしゃっと頭を撫でて颯くんが部屋を出ていく。



「…わかってるよ。」



くしゃくしゃにされた髪の毛を整えながら、颯くんの後ろ姿にボソッと呟いた。