それでも君を

散々騒ぎまくっていた森谷先生が病室から出ていくと、室内がしんとして急に広くなったように感じられた。



教えてくれないとここに居座ると駄々をこねて大変だったのだ。



「やっと静かになったな」



少し疲れた様子で苦笑いの颯くん。



ようやく診察できると判断したのか、聴診器を手に椅子から立ち上がる。



ベッドの端に浅く腰掛け、私の方へと向き直った。



「診察しますか」



はいはい、するよね、当然。



昔とは違ってそう思うのも、いろいろと学んだお陰だろう。