それでも君を

ピピピピッ



ふたりのおしゃべりと張り合うように、体温計の電子音が室内に響いた。



「おっ、鳴りましたねぇ」



ワクワクしている森谷先生がこちらを見つめる。



脇からそーっと取り出し、表示を確認した。



“38.1℃”



颯くん、ほんとにすごい…!



ピッタリと言ってもいいくらい…!



私が体温計を持ったまま固まっていたためか、両脇からふたりに表示を覗き込まれる。



「わ!颯さすが!」



「そんなの、患者を見てれば大体予想はつくだろ?」