それでも君を

大人しく体温計を受け取ると、真ちゃんはそっと病室から出ていった。



切開した方の腕を動かす勇気はまだなく、右手でそーっと左脇へと体温計を挟む。



「はぁ…」



それだけの動作でもダルい身体には重労働だ。



ピピピピッ



電子音が計測の終わりを告げ、再び右手でそーっと脇から取り出す。



表示を確認すると39.5℃である。



「う、わ…」



思わず漏れる独り言。