それでも君を

「おお〜よくわかってるじゃん。けど、しないって訳にはいかないだろ?」



やっぱり…ね。



それは分かるんだけど…



「次は採血~?わぁー楽しそうだねぇ♪」



森谷先生がガーゼを固定しながら、話に加わってくる。



「楽しいわけ、ないです…!」



「どっちでもいいから。とにかくやるよ」



「えぇー…」



心の声が漏れ出る。