それでも君を

「うん!このままガーゼあてとくねー」



って颯くん、なんか持ってる…!



この流れだと…



採血だろうなぁ…きっと。



処置した方とは逆の右腕側へとまわり込み、椅子を寄せてきて颯くんが腰を下ろす。



おもむろに腕を掴まれた。



「採血、したくない」



これ以上痛いことされるのは御免だ。