それでも君を

麻酔がかかってるとはいえ、ちょっと怖い。



「はい…」



「大丈夫、そんな顔しないで」



そんな言葉をかけられ、ふと森谷先生を見る。



そこには先ほどまでとは違う、真剣な顔の森谷先生がいた。



マスクで半分見えないのが残念なくらいである。



「動かないでねー。はい、もう切ったよー」



よかった、痛くない。