それでも君を

「嫌なことはさっさと終わらせよう~♪」



私の気持ちは置き去りにして、森谷先生がサクサクと準備を進めている。



怖い怖い怖い!!



「何ヵ所か麻酔するからねっ。梨央ちゃんファイト!」



「梨央、こっち向いてろ」



そう言われて、顔を颯くんの胸へと埋める。



「颯、ホールドガッチリとよろしく」



「はいよ」