それでも君を

「…俺、抑えとくから、森谷やってくんない?」



「おーけー♪」



切り替え早っ!



「やんなくていいって!」



「大丈夫大丈夫、ちゃんと麻酔するからねっ♪」



「そんな問題じゃないんですっ!」



「はいはい、ちょっと失礼しますよーっと。…よいしょ」



「いやっ…!離して…っ!」



暴れてみたところで颯くんの力に敵うはずもなく、あっという間に抱き締められるような格好でベッドの上に座ることになってしまった。