それでも君を

「うーん、まだ微妙かな」



翌日の朝。



私のおでこには真ちゃんの手が置かれている。



思ったように熱は下がってくれなかったようだ。



「喉とか痛くない?」



おでこにあった手はするりと降りて、そのまま首回りを触診している。



「ちょっと腫れてるかもなぁ」



気が付けばナチュラルに診察が始まっていた。



「…少し」



「あーんして?」