「ここちゃんね、それやりたくないの。だからゆうまくんとあそぼって。」



うん、その気持ちは痛いほど分かるよ。



でもね、きっとすぐ…



「あっ、いた!」



ほらね、先生に見つかっちゃった。



「立川、そのまま心海ちゃん抱えてこっち来て!」



指導医の命令は絶対である。



可哀想だと思いつつも、私は心海ちゃんを抱き上げ、処置室へと入った。