赤血球輸血の効果はテキメンだった。



ダルかった身体が楽になり、息切れも改善したようだ。



目の前がはっきりしたような感じがする。



「頻脈も少し落ち着きましたね。」



おもむろに脈取ってるなーと思っていたけど、その確認のためだったのか。



ようやく帰ってもいいよ、と許可が出そうだ。



「終わったな。よし、針抜いて帰ろうか。また明日な。」



やったー。やっと帰れる。



「ゆっくり起き上がってね。車準備してくる。」



そう言い残しバタバタと出ていく真ちゃん。



このあと大丈夫だと言ったのに、車椅子に乗せられて車まで運ばれたのは言うまでもない。