それでも君を

ところで、先程から気になっていることがひとつ。



針を刺しているところが痛い気がするのは気のせいだろうか?



早速伝えてみようか…?



うん、これも練習だよね。



「ねぇ、真ちゃん?」



呼びかけると、ん?と返事をくれる。



「腕がね、痛い、ような…?」



「腕?どこ?」



そう聞かれて、ここ、と針が刺さっている場所を示す。



「血管痛かな。赤血球流れにくいから。」



ほぇ〜、そうなんだ。



「手をグーパーしてみてて?」



そう言い残して奥の方へと消えていく真ちゃん。



言われた通りにグーパーを繰り返していると、確かに少し痛みが減ったような気がする。