それでも君を

「えっ、ちょっと待って、もうやるの!?」



颯くんが素早く準備し出したのを見て、慌てふためく。



「やるよ。刺すときいつもより痛いけど、刺しちゃえば、まぁ大丈夫だから」



今さらっと痛いとか言った…!



「えっ…、やっ、ほんとにっ、待って!」



チラッとトレーの中を見てしまい、一気に恐怖心が身体中を駆け巡る。



予想以上に太くみえるんだけど!?



これ、刺すの…?



「待ってもいいことは起きないよ」



そんなこと言ったって、初めてなんだよ?



「で、でもっ…」



私の取り乱し方を見て、颯くんがようやく手を止めて一呼吸置いてくれる。



「怖いんだな?」