それでも君を

そう颯くんが切り出す。

 

ただではないとは最初から思っていた。



「まず、明日テストが終わったら必ず受診すること。入院になるかもしれないから、一応その準備もしてきて」



「…わかった」



想定内だ。



しかも颯くんのこの言い方だともしかしたら、明日も入院にならないかもしれない。



「それと今日帰るのは水沢先生の家な」



「真ちゃんがそれでいいなら…」



お泊まりは何回もしているし、私的にそれはなんの問題もない。


 
「僕は大丈夫です。むしろそっちの方が安心です」



真ちゃんの答えに颯くんがうんと頷く。



「最後。今日これから輸血するから大人しく受けること」



うっ、最後重たい課題が来たっ…



輸血かぁ…、初めてだな…



でもここで嫌だと言うわけにはいかない。



言ったら今までの話はなかったことにされるだろう。



「…うん、受ける」