「真ちゃんお皿準備してくれるー?」



「はいはい。」



「ありがとっ。」



お互い忙しい私たちだけれど、時間が合えばこうして一緒にごはんを作って食べたり、のんびりテレビを観たりと、同じ時間を共有して過ごしている。



他のカップルと比べたらゆったりとしたお付き合いかもしれない。



けれど、激しく動いたりするのが苦手な私にはこのくらいがちょうど良いのだ。



いつの間にか先生のことは“真ちゃん”と呼ぶようになっていた。



それだけ月日が流れたということであり、私は無事に大学3年生になった。




「美味しそうだね。さっ、食べよう。」



「どうぞ召し上がれっ。」



いただきまーす、と食べ出す目の前の彼氏を見つめる。



どうかな?



「んー、美味しい!」



「良かったー。」



喜んで食べてもらえるのはすごく嬉しい。