「病気のこととか、立川さんが不安になる気持ちはとてもよく分かるよ。僕だってそうだったんだから」



だからって、そこは考えなくていいということにはならないよ…



「僕と違って君の病気は簡単に治るものではないから、どうしても付いて回ってきちゃうけど…


それでも、それも全て含めて僕は君が好きなんだ」




“それでも君が好き”




はっとした。



それは当然だった。



先生が私の病気のことを知らないわけがない。



それなのに、ここまで言ってくれている意味にもっと早く気付くべきだった。



先生はすでに覚悟を決めていたのだと、ようやく気付く。



そこまで言ってもらえて、もうこれ以上、先生の告白を拒否する理由が見当たらない。



自分の気持ちには正直にいよう。



「私も先生が…先生のことが好きです」