岸side

プルルル!プルルル!

電話がなり時計を見てみると7時……

こんな時間に誰だ

『もしもし……』

ボス「俺だ」

『何かあったんですか』

ボス「今日の仕事のターゲットだが、新しく出来た会社の社長だ」

『はい、それが何か問題でも?』

ボス「国警の中に、部下を送ったんだが、国警も同じ考えをしたみたいで、ターゲットの周りを詳しく調べているみたいだ。お前が犯行をする場所、時間などを詳しく調べているみたいだ。それに国警のヤツらお前がMOONだって勘づいてきてるぞ。お前がMOONかお前とMOONが仲間なのかのどっちがみたいだぞ」

『そうですか……ボス、もし私が今日捕まったら私の家と資料など全て燃やしてください。』

ボス「何故だ」

『こんな殺し屋の情報……置いてても仕方ないじゃないですか』

ボス「いや、お前が捕まっても1ヶ月は置いておく、どうせ脱走する可能性はあるだろ」

『フッ、よく分かってますね。じゃあ学校に行ってきます』

ボス「あぁ……」

ピッ!!

勘づいてるねぇ……

そこまでアイツらも馬鹿じゃなかったか。

『フッ……楽しませてくれよ……』

そう思い私は学校に着いた。

教室には行かず、理事長室に向かった。

コンコン!!

雪「はい?」

ガチャ!!

『国警のやつら勘づいてきてるみたいだぞ……』

雪「何?大丈夫なのか?」

『フッ……どうせこの世界は飽きた……もう殺されても何も思わん。それよりお前あいつらに情報渡してないだろうな。』

雪「渡すわけないだろ、俺は元世界No.2だぞ?俺も捕まるだろ」

『まぁそれもそうだな。』

雪「今日のターゲットはバレてるのか?」

『あぁ、考えることは同じみたいだ。ターゲットの周辺、私が殺りそうな時間帯まで調べてる』

雪「お前焦らないのか?」

『あぁ……やっと殺してくれるんだぞ?それなのになんで焦らないといけない。』

雪「お前、あのことはもう忘れたらどうだ?それと愛にも話したら……」

『愛は友達と思っている。でもあのことを話すまでには至らん。愛はこっち側の人間じゃない。逆に友達と思ってたヤツが世界No.1の殺し屋とわかったらどう思うか。』

雪「蓮達にお前を殺さないでくれって頼むと思うけどな。その前に蓮がお前を殺させるか……」

『なんだ?私を国警の犬にでもしようと考えてるのか?』

雪「いや、それは分からないが」

『まぁいい、じゃあな』

雪「岸!」

『なんだ?』

雪「絶対死ぬなよ」

『フッ……私にそれを言っても無駄だ』

私は適当に授業を受け、いつの間にか放課後

はぁ……やりたくないな今日

家に帰り、服を着替えて今日は家の屋根を歩いて、ターゲットが出てくるのを見張った。

ターゲット発見

私は素早く降りて、ターゲットの心臓を刺した。

男「動くな!MOON!お前を逮捕する!」

『フッ……いつもと違う人だね。君たちのボスはどこ行ったのかな?』

男「うるさい!手を上げろ!」

私は素直に手を上げ、国警に連行された。

今は取調室みたいなところにいる。窓がひとつと、テーブルと椅子があるだけ。

ピッ!!

私はこんな時もあるかと腹話術を習ったから、周りからは喋ってもバレない。

『ボス……捕まりました』

ボス「何?!バレたのか?!」

『自分から武器を捨てたんです……考えがあるので安心を……本部や私自身のことは喋りますか?』

ボス「いや、喋るな。お前は人より特別な訓練を受けて、直ぐに死ぬようなことにはならない。」

『分かりました。』

ボス「今手錠はされてるのか?」

『いえ……されていません』

ボス「今のうちに、予備のホクロ型通信機を付けとけ、もしも取られた時にな」

『了解……誰か来たので切ります。』

ガチャ!!

男「手間取らせやがって……」

バチン!

なんで叩くのかなぁ〜痛みは感じないけどさ

『なんだよ……』

男「チッ……ガキのくせに」

『そのガキを捕まえるのに苦労した大人達がよく言えるな』

男「こっちだってお前を早く捕まえたかったさ、ボス達が捕まえるって言ったから手出しできなかったんだ。」

『で?僕はどうなる……』

男「知らねぇよ、俺は今すぐにでもお前を殺したいけどな。」

『あっそ……早く殺せよ』

男「ボスが来るまで殺すなって言われてんだよ。でも、痛めつけるなとは言われてないからな」

そう言うと後ろにあった手錠で私の手を繋ぎ、電気のついた導線で私の体を触った。

『言っておくぞ?僕は電気なんかでは死なないし、痛みも感じない。』

すると1時間たって気づいたが、窓のところに蓮たちが来ていた。

『おいおい……ボスとその彼女が来てるぞ』

男「お前あの女と友達だよな?」

ガチャ!!

男「すみません、愛さんを貸してください。」

愛「岸……」

『こんにちは……愛』

男「愛さんを電気流したら死ぬよな」

愛を殺す?

バキッ!

私は怒りのあまり鎖を引きちぎった。

『愛になんかしてろ?すぐさまお前を殺すぞ……』

男「殺せるもんなら殺してみろよ……」

『愛……あのボスに、解体した銃を2個持って来いって言って……組み立て対決と行こうか……』

蓮「ほらよ……」

いつの間にか私の周りには愛達がいた……

まぁ誰も何も言ってこないけど。

琥珀「よーいスタート!」

愛「き、岸組み立てないと殺されちゃうよ!」

『別にいい……』

蓮「コソ早く組み立てないと、殺さないぞ……」

チッ……

私は相手の目を見ながら、銃を組み立てた。

相手より遅く始めたのに今は相手の額に銃を向けている

男「なんで俺より……遅く組み立てたのに」

『1つ忠告だ……銃には大、中、小の大きさの部品がある。今言った通りにしないと、組み立てられたとしても弾が出ないそういう不良が出てくる。お前の場合、小、中、大と組み立てている。』

『だから遅いんだ……それに銃ばかりに集中するんじゃなくて……相手の目を見て圧をかければこちら側がどんなに遅くやっても焦ってくる。実際お前がいい例だ。』

『てことで……ぼすこいつ殺してOK?』

樹「理由は?」

『さぁ〜なんだろう、あぁ〜そうそう』

『愛を殺すって言ったから。』

『どう?正当な理由でしょ』

蓮「殺すな……今から俺がお前と話をする。みんなは外に出ろ」

『あぁ、話す前に、タバコくれよ……』

カチッ!

蓮「いつからやってる」

『何を?タバコ?タバコは中3からだな』

蓮「違う、殺し屋だ」

『さぁ、覚えてない』

蓮「お前達のボスは誰だ」

『私たちにボスなんていない。』

蓮「今までに何人殺してきた」

『さぁ、数えたことない。逆にボスさんあなたは?』

蓮「さぁな……それは樹が記録してる」

『ふぅ〜んまぁさこんなどうでもいい取り調べは終わって殺すなら殺してよ……』

そう言って私は弾の入った銃をボスさんに渡した。

ガチャ!!

愛「だ、ダメ!蓮!殺さないで!」

『愛〜静かにそれはこの人が決めることだよ』

『さぁ……殺すなら殺してよ。今更死ぬのなんて怖くないしさ』

夜「蓮殺すのか?」

春「殺すの?」

すると男は銃を下ろした。

『な〜んだ楽しくない』

そう言いながら、銃を拾い自分の頭に銃を向けた。

愛「岸!辞めて!」

『愛〜あんたさ私が怖くないわけ?人殺しみたいなもんだよ?』

愛「岸と二人で話しをさせて……」

そう言うとみんな直ぐに出ていった

『何?』

愛「私は岸なんか怖くないよ?だって岸が殺してきた人達は、みんな悪い人たちだったんだよ?」

『あのね、ひとつ教えてあげる。私は悪い人だけを殺してきた。でもね、一番悪いのは私だよ?数えきれない人を殺してもう手が汚れてるんだから。』

『それに、そんなやつが呑気に愛なんかと一緒にいて、かってに情報をもらってたんだから』

愛「でも、ここに捕まった人達はほとんど殺されることなく、監視されるだけだよ?」

『愛……言っただろ?僕は殺されるのを望んでる。愛がどんなにアイツらを説得しても、結局決めるのはあのボスだ……』

愛「……でも私は友達なんか殺したくない!」

なんで……そこまでして殺してくれないんだよ

ガチャ!!

男「あ、愛さんみなさんが呼んでます」

バタン!

男「さっきはよくもやってくれたな……」

『お前が遅いんだよ……私は物心着いた時から、こんなことをしている今ではただのゲームに過ぎない』

男「っても所詮女男の力にはかなわねぇよ」

『そうか?私なら余裕で勝てるぞ』

そう言うと男は私に殴りかかってきたがギリギリのところで避けた。

『甘いな……』

ドカッ!!

男「チッ……てめぇに負けてたまるかよ!」

『あぁ〜うるさいうるさい』

私は素早く男の後ろに周り、足を蹴り、膝まつかせて、男が持っていた手錠で男の手を繋いだ。

『負けた苦しみはどう?』

男「外せ!」

『嫌だ……うわぁ〜ここにこんな道具が沢山誰も来ないし二人で遊ぼうか?』

私は机の上に置いてあるペンチを取って、男の方に歩いた。

男「や、やめろ!来るな!」

『そのうるさい口……目障りなんだよねぇ〜』

『私さ〜痛みも感じないから楽しくないっていつも言われるんだ。でもあんたは違うよねぇ〜』

バンッ!

蓮「やめろ」

『チッ……楽しくねぇの!』

私はそう言って男にペンチを投げつけた。

どうせキャッチするからいいか。

『また遊ぼうね……』