「…っおい、矢崎…離れろ。」

「子供扱い、嫌です…。」

抱きしめると難波さんの整髪剤の匂いがした。
私の胸元にはちょうど難波さんの顔がある…。

「ねぇ?胸はちゃんと大人でしょ?」

私はこの時完全に、お酒に呑まれていた。

ただ、子供扱いにムカついてた私は柄にもなく、女を武器にして見せてしまった。

「……円香。」

「……っっ!!?///」

難波さんに下の名前で呼ばれた瞬間、

胸元にキスされた…。

突然の甘い感覚に

身体が反応してしまった瞬間、完全に目が覚めた。

「…っ難波さん?!待っ…」

「…ほらな。」

おでこに手を当て引き止めると
難波さんの声がいつもより低く響く。