ーーーーーーーー

「難波さーん?覚えてやがれぇ…」

居酒屋の帰り、
お酒のせいで急激に眠くなった私は結局難波さんにおぶられて事務所に帰った。

「…ったく。今回は、俺の勝ちだな。」

ふわふわ浅い眠りにいる私の耳に、
難波さんの落ち着いた声が響く…。

ーーーーーーー

「矢崎さん、部屋開けるぞ?」

事務所に連れられ帰ってきた私は、
まだおぶられたままベッドまで運んでもらった。

「ほら、ベッドに入りなさい。」

「うーん…やだ。ムカつく…。」

何にも考えずに難波さんの頭を抱きしめると、そのままベッドに倒れ込んだ。