「矢崎さん、ここは誰のロッカー?」

「そこは難波さんのです。
青山くんはその隣のロッカーでお願いね。」

ちなみに難波さんは、
1年ほどハワイで休暇…てゆうのは表上で、
秘密捜査でハワイに出張に行っていて、6月に帰ってくる予定だ。

難波さんとの思い出を振り返ってぼーっとしていると、青山くんが突然、特性を発揮した。

「ガソリンの匂いに、日本酒の匂い…。
それから…これ何?……女性の匂い…?」

「え……。」

私の記憶の中にある、難波さんに関連するフレーズが飛び交うと、青山くんが突然

私の首元を、犬みたいに嗅いできた。

「ぬぁあっ!?///」

後ずさりすると、青山くんはイタズラな笑みを浮かべた。