ーバシャーンッッ!!!

少し入水角度が悪かったようで、
水の痛みを感じた…。

川は意外と深くて、
何も考えずに飛び込んだ私は少し焦った。

いつの間にか、"flame"は離れていた…。

ーバシャーン!!

水面を目指していると、
もう1つ水しぶきが上がった音がした。

難波さんがスーツのジャケットを脱いで、
シャツのまま川に飛び込んできたのだ。

「……ふっ!?」

ビックリした拍子に少し水が口に入ってきてしまって、息苦しくなってきた瞬間、

私は難波さんに抱き抱えられて、
水面に登って行った………。


「「ぷはっ!!」」
「…大丈夫か!?矢崎!!」

浅瀬を這いつくばって陸に上がると、
私は飲み込んでしまった水を吐くように咳き込んだ。