「その調子だ。」

あまりにも笑ってしまった私に、
比嘉警部補も少し照れている。

「比嘉警部補は、お父さんみたいです。」

「まぁワシにも娘がいるからな。
だが、難波くんはどうだ?」

「…………え?」

私はその問いに何故か、

すぐに答える事が出来なかった…。

「難波さん…は…」

私の返事を聞くつもりはないらしい。
比嘉警部補は、パソコンの隣に置いてあるメモに気づくと私に尋ねた。

「矢崎さん、メモしたか?」

「え?いえ…確か昨日難波さんが使ってたはず。」