「俺はここのソファで寝るから。
寝袋が確かあっただろう?」

「泊まるのはいいですけど…。
難波さんの体ぢゃあの寝袋に収まりません。」

「……。」

元は探偵事務所だったこのCSS事務所。
奥には、1つ人が寝泊まりできる四畳半の部屋があり私はそこに住んでいた。部屋の手前には台所。トイレもお風呂も完備されてる為、人も普通に住める場所って事。

「…大丈夫ですよ、毛布貸します。」

「助かる。」

私は、難波さんにそれ以上は深く聞かなかった。
1年半、警察の2人に囲まれて過ごしてきた事でむやみに話せない事もあると分かってきたから。