難波さんはそんな私を見てビックリしてる。

「ど、どうした?矢崎さ…」
「難波さんが元気ないです…。現場で何かあったんですか?」

真っ直ぐ目を見てそう尋ねると、
目を逸らされてしまった…。

「…今回の事件の犯人は、
俺が必ず捕まえなきゃならん。」

詳しくは話してくれなくて、
少し寂しくもなった……。

「何か思い入れのある事件なんですか?」

「…確かに、そうだな。矢崎さん、俺は今日ここに泊まるがいいか?」

「えぇっ!?」

難波さんが言うには、
明日の朝一で捜査で出掛けたい場所があるらしい。そうとなると、事務所に泊まった方が早く行けるんだと。