「おーい。HR始めるぞー!」

.....担任の山崎先生。私の病気の事を分かってくれる

とってもいい先生。

まぁ、時々「頭おかしいんじゃないの?」って

思う時はあるけど...。

「今日は、、、転校生を紹介しまーーす!」

...転校生??この時期に??

まぁ私には関係ない...──────ガラガラ。

.....私は一瞬、入ってきた男の子に目を奪われた。


時間がスローモーションのように感じる


『キャーーー』


女子達の甲高い声でふと我に返る



「瀬戸内 陸斗です。これから7ヶ月間、同じクラスだな!よろしく!」


そう言って太陽のように笑う君。


じっと見ていると、パチッと目が合った。



どうしたんだろうと見つめ返すと、スっと



目を逸らされた。


あ、、、なんか嫌だな…


そう思い、下を向く。


目を逸らされることぐらい、いつものことなのに、


何故かさっきは、嫌だと感じてしまった…


ん?なんでだ??


そんなことを呑気に考えていると、周りの

女子達からの鋭い視線が突き刺さってくる。


まさかと思い、顔を上げると.....

「あっ、やっと気づいた。」


机にもたれかかってニカッと笑う、


瀬戸内くんがいた…


ドキッ


そのまま目を合わせることが出来ず、パッと目を


逸らしてしまった。


これじゃいけないと思い、俯いたまま小さな声で


「よろしく」と言っておいた


こうしている間にも、女子達からの視線が痛い。


皆、「なんであの地味子が隣なの?!」って顔してる。


確かに私は、度が入ってない眼鏡に、なんにもアレン



ジしてない2つくくりの黒髪。



地味なのは自分でも分かってるって…