Last Message~君とみた世界~

「桜奈ちゃん。」

いろいろな検査の後に先生に呼び出された


「・・・・・・はい。」

どうせ検査の結果が良くなかったんだろうなー


「今回の検査でね、癌が進行するスピードが今までにないくらい早くなっていることが分かったんだ。
このままだと、後1年以内に・・・。」


「・・・え?」


思ってもいなかった言葉に一瞬思考が停止する


「桜奈ちゃん。ごめんな。医者なのに何にもしてあげられなくて・・・。」


珍しく弱気な先生。ずっと私の主治医をしてくれていたから、娘のように接してくれる


・・・・・・別にいいのにね。だってどうせ死ぬもん。それが早いか遅いかの違いなだけであって
それに・・・


「先生。私は早く償うことができるので、全然悲しくも寂しくもないですよ?」


「桜奈ちゃん!!!」


急な先生の大声にビクッと肩があがる

「先生?」


「あれは・・・あの事故は!桜奈ちゃんのせいじゃな「先生!!」・・・。」


先生の言葉に被せて声をはる

「変な同情するの辞めてください。あれは私が悪いんです。多分親もそう思ってます。」



「違う。君のご両親は・・・」
「先生。もうこの話、終わっていい?」


この変な空気に留まりたくなくて早口で伝える


「ま、待って桜奈ちゃん!もう一度延命治療のことも考えて見て欲しいんだ!」

「先生。診察ありがとう。またね」


足早にその部屋を出ていく




・・・・・・逃げてるって分かってる。自分の死で両親に償いができると。自分が死ねば許してくれるって考えが甘いってことも分かってる。


でもそうしないと罪悪感と不安におしつぶさそうになるから。


だからこそ私は早く死んでお父さんとお母さんに謝りたい



・・・・・・できることなら許してもらいたい・・・。