そして忘れない、忘れてはいけないのは、

私が両親から未来を奪ってしまったこと。

「だから幸せになってはいけないんだ」と

自分に言い聞かせる。

でも、もういいんだ。

どうせ私、死ぬんだから…


ーガラガラ。

「行ってきます」



誰もいない病室に向かって小さな声で言う。

私は余命は宣告されたものの、最後まで普通に生きて
いたい。



だから無理を言って学校に通っている。



その分、薬は沢山持っていく。



可哀想って目で見られるのが嫌で、いつも隠れて飲んでるけど…