「はぁ、はぁ、、、、。」





ギリギリ間に合った。




すでに麗衣ちゃんは夢愛を連れて行きそうになってる。





まだ廉も術をかけられてなくてよかった。






「夢愛を返して。」




私はもう夢愛を連れていきそうな麗衣ちゃんに叫んだ。





その声に麗衣ちゃんは振り返った。





「心寧ちゃん、、、?連れていくって、、、。なに言ってるの、、、?心寧ちゃん、、、?」





「夢愛に何するつもり?」





今にも連れて行きそうな麗衣ちゃんを私は睨んだ。





夢愛にどんなに嫌われてもいい。





だけど夢愛に手をだすのだけは許さないから。





「何言ってるの?麗衣を悪く言わないで!大体、私を返してとか何様のつもり?」





夢愛の反撃に思わず私はうつむく。





反論されることは想定内ではあったけどやっぱり実際言われるとつらいね。





私は夢愛を無視して大きく息を吸った。





「今回のこの世那や桃子や祐希、そして夢愛の事件。この事件の犯人は全部麗衣ちゃん、いやレイムだよね?」





私の声がスタジオに響く。





「な、なに言ってるの、、、?」




麗衣ちゃんは私が知るはずないと油断してたのか一瞬、顔が変わった。





「今回のこの事件、全部廉を手に入れるために行われたことだよね?」





「俺?」




廉は本気でわからない顔をしていた。





そんな廉を見て私はコクンと頷く。





麗衣ちゃんは廉のことが好きだった。





「廉を手に入れたいけど私が邪魔だった。そうだよね?だから私を潰す計画を立てた。」





麗衣ちゃんは黙って私の話を聞いている。





ただわからないことが一つあった。





それはなんで私じゃなくて夢愛たちを狙ったのかということ。





んでなによりの問題は、、、。






「そして麗衣ちゃんは零丁だよね?」





私があの名前を口にすると麗衣ちゃんは明らかに動揺しだした。





「な、なに言って、、、?」





「もう無駄だよ。調べはついてるから。」




私がそういうとはっ?という顔をしてこっちを見る麗衣ちゃん。




もうこれ言わないとわかんないか。





「如月のココネって言えばわかるかな?」





極秘で私が如月のいても零丁ならわかるでしょ?





「き、如月のココネ、、、!?」





私が名前を出すと明らかに麗衣ちゃんは反応し怖がり出した。





零丁なら私の存在怖がらないでしょ?





いや、もしかして新人なのかな?