「夢愛ちゃんは心寧のこと忘れている。心寧のことだけすっぽり記憶から抜けてるみたいだ。あいつはそれを俺たちに言わなかった。きっとまた心配かけると思ったんだろうな。」




兄貴の言葉を思い出す。




あのバカはなんでもかんでも一人で抱えやがって。




もっとなんでも話していいって言ってるだろ。




俺はあるところに向かってさらにスピードを上げて走り出した。