「誰かわかんないのか、、、。」




「うん、、、。わからないように術をかけられてるから、、、。」





「そうか、、、。」




龍雅の言葉に顔を上げるとやっぱり3人はあの顔をしていた。




思い出したくもない、あの過去を。




「、、、なさい、、、。ごめんなさい、、、。術を受けちゃってごめんなさい、、、。しっかりしなきゃいけないのに。如月の人間としてちゃんとしなきゃいけないのに、ごめんなさい。ごめんなさい、、、。」




「心寧、、、。」




私の目から涙がこぼれた。




「こんな人が如月になんてなっちゃいけなかったっ!!世那を助けなきゃいけないのにっ!みんなを助けないといけないのに、術を受けちゃったっ!!!
私は結局誰も守れてないっ!!!!」




私の中から今までため込んでた感情がすべてあふれ出た。




「はぁっ、、、!ごめんなさい、、、。りょうっ、、、せいっ、、、りゅうがっ、、、。はぁっ、、、!れいっ、、、どうっ、、、ごめんなさい、、、!」




「心寧!!!」




「過呼吸だ!!!」




私は苦しくなって胸を抑えた。




みんなごめんなさい、、、。




「涼、正、龍雅。お前らは下に行け。」




「でもっ!!」




「いいから下に行け。」




3人はあきらめた顔をすると部屋から出て行った。




玲に抱きしめてもらい背中をなでてもらった。




「心寧。お前は謝らなくていい。ため込みすぎだ。お前が全部を抱える必要ねぇんだよ。とりあえず今はゆっくり休め。」




「玲、、、。」




玲の言葉に本当に私は眠くなってきて目を閉じた。