「ふぅ、終わった。」




あれから葛藤の末、欲望に打ち勝った。




さすがに寝ているときに手を出すのは申し訳ない。




起きているときに手を出そう。




そう思っているとドアが開いて兄貴たちが入ってきた。




「廉、心寧は?」




「ここにいる。」




兄貴の言葉に俺はベットを指さした。





兄貴たちは心底心配そうな顔をしている。




誰もがみんな心配してるんだな。




心寧、早く戻ってこい。




そう俺は願った。